子どもの治療(歯のけが)

お母様、お父様、ご家族の方々へお願い

転んだりぶつけたりなどのけがで、歯が折れたり抜けたりした場合には、あわてず、折れた歯や抜けた歯を見つけ、牛乳や保存液に漬けて、急いで歯科を受診しましょう。この時、見つけた歯を水道水で洗ったりティッシュなどで拭きとったりしてはいけません。そのまま、牛乳や保存液に漬けて持ってきてください。

たとえばもしも、転んで口元を強打し、前歯が抜けてしまっても、抜けた歯をもとの位置に戻して固定し、今まで通りのお口に戻すことができるかもしれません。 (受傷時の状況や、受診までにかかった時間、抜けた歯の状態などによっては再植が難しいこともあります。また、抜けた歯が乳歯の場合、永久歯のことを考えて、原則として再植は致しません。)

年齢・性別を問わず、お子様の日常では何が起きるかわからないもの。突然起きる事故では、お子様も周りの方も動揺してどうしたらよいかわからなくなってしまいがちです。
まず、お子様の安全を確かめましょう。場合によっては、救急車をお願いしましょう。
お子様の意識がはっきりして体に異常がないようなら、けがをしている場所を確かめましょう。出血があれば、どこから血が出ているのか、止まりそうなのかどうかも確認しましょう。
口の中に生えていたはずの歯が見当たらなかったり、ぐらぐらしていたり、折れていたりしていたら、できるだけ早く歯科を受診するようにしましょう。その時、可能であれば折れた歯や抜けた歯を牛乳や保存液に漬けて、そのまま、歯科医院にお持ちください。保存液はご希望があれば当診療所にお申し付けください。

歯のけがでは、その時は落ち着いて治ったようにみえても、時間が経つと変色したり、神経が死んでしまったり、歯の根が壊れて溶けてなくなってきたり、歯ぐきに膿がたまってきたり、いろいろな症状がでてくることがあります。外見上なんでも無さそうでも、長期的に経過をチェックしていくことが重要です。